テストステロンよりアンドロゲンを増やす?その種類と作用を検証する
はじめに
皆さんはアンドロゲンとはご存知でしょうか。
男性ホルモンでお悩みの方は聞いたことがあるかもしれません。
アンドロゲンとは簡単に言うと
男性ホルモンのことをいいます。
男性ホルモン=テストステロンと思われがちですが、そうではありません。
アンドロゲンの中にテストステロンが存在します。
ではアンドロゲンの中にはテストステロン以外にどのような成分が存在するのか
紹介したいと思います。
アンドロゲンとは
コレステロールからつくられるステロイドホルモンで、数種類のホルモンがあります。
「男性ホルモン」という名前がつくように、アンドロゲンは男性の身体に多いホルモンです。
また少量ながら女性の身体でも生成されています。
女性の場合、アンドロゲンは卵巣内から分泌され、途中で女性ホルモンであるエストロゲンに変化します。
アンドロゲンの種類
テストステロン
- 男性ホルモンの中では最も生理活性が強いといわれ、男性ホルモンの主な作用はこのホルモンと考えてよい
- 筋肉や骨などをつくり、闘争心や冒険心など男らしい性格になる
- 体毛を濃くし、性欲を強くします
- 精巣で作られます
- デヒドロエピアンドロステロン→テストステロンに変化する
- 男性ホルモンの95%を占めているテストステロン
- 年齢とともに減少していきます
ジヒドロテストステロン
- 性機能を成長させます
- 5-αリダクターゼでテストステロンがくっつき、ジヒドロテストステロン産生
- 「脱毛ホルモン」で、AGA(進行性男性型脱毛症)の原因です
- 治療薬は5-αリダクターゼ阻害薬(フィナステリド)の内服+血管拡張薬の1種(ミノキシジル)外用です
以下、治療薬の説明になります。
- フィナステリドはテストステロン→ジヒドロテストステロンの変化を抑制する薬です
- ミノキシジルは元々高血圧の治療薬として使用されていたが、患者が多毛症になることから発毛作用があるとされている
- ミノキシジルは、リアップなど、市販されているものに含まれています
デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
- 「若返りホルモン」とよばれ、代謝促進、免疫活性化,美肌効果など細胞を活発にするに寄与します
- ストレス、睡眠や食事も影響します。良い生活習慣により、デヒドロエピアンドロステロンの減少を防ぐ事ができます
- 健康的な運動(1日30分程度の有酸素運動)がデヒドロエピアンドロステロン増加に効果がある可能性があります
- 腎臓の上にある副腎からつくられる
- 20歳ごろがピークで、加齢とともに直線的に低下していきます
- 過剰摂取は前立腺がんや卵巣がんが発症するリスクが増加します
- 過剰分泌は皮脂や体毛が増える原因になる
アンドロステンジオン
・筋肉増強剤とされている
・テストステロンやエストロゲンが作られる前にできるもの
・テストステロンに比べて活性度は10分の1ほど
・副腎、睾丸、卵巣で合成・分泌され、卵巣ではエストロゲンに、睾丸ではテストステロンになる
・かつてアメリカで人気のサプリメントだったが、女性ホルモン増大によって乳房が大きくなるため禁止された
・市販は購入しないほうがいいです
まとめ
アンドロゲンとは男性ホルモンのことです。
そして女性にも少量あります。
アンドロゲンの種類
- テストステロン
- ジヒドロテストステロン
- デヒドロエピアンドロステロン
- アンドロステンジオン
アンドロゲンの働き
- 体型を男っぽい筋肉質なラインにする
- たんぱく質を筋肉や内臓に変える助けをする
- 皮脂の分泌をうながす
- 体毛の発育をうながす
- 性欲を高める
- 薄毛の促進 など
男性らしさを高めます。
そして同時に薄毛も促進させる要因になります。
ではどうやったら薄毛を抑えられるのか
こちらの記事をご覧ください。